ホームページを作ってから何年か経つと、「今の制作会社、このままでいいのかな」と感じることがあります。修正をお願いしてもなかなか対応してもらえない、料金が高く感じる、やりたいことに対応してもらえないなど、理由はさまざまです。

ただ、長く付き合っている制作会社ほど、「今さら別の会社に変えて大丈夫なの?」「ホームページが消えたりしない?」と不安になる方もいると思います。

結論から言うと、ホームページ制作会社は途中で変更しても問題ありません。 一度依頼した会社へ、ずっと任せ続けなければならないわけではありません。

ただし、ホームページにはドメイン、サーバー、メール、WordPressなど複数の仕組みが関わっています。制作会社を変更する前に、それぞれ誰が管理しているのかを確認しておくことが重要です。

この記事では、ホームページ制作会社を変更してもいいケース、乗り換える前に確認したいもの、そのまま引き継げる場合と作り直した方がいい場合について解説します。

ホームページ制作会社は途中で変えても問題ない

ホームページ制作会社との関係は、必ずしも一生続けなければならないものではありません。事業の状況や必要なサービスが変われば、制作会社との相性も変わります。

数年前には合っていた会社でも、現在の会社には合わなくなっていることがあります。

長く付き合っているから続ける必要はない

「10年前からお願いしているから」という理由だけで、そのまま同じ制作会社へ任せ続けている会社もあります。特に大きな不満がないのであれば、それ自体は問題ありません。

ただ、対応、料金、サービス内容に不満があるのであれば、長い付き合いだけを理由に続ける必要はありません。ホームページは自社の事業で使うものなので、現在の会社に合う管理体制を選ぶことの方が大切です。

会社が変われば必要なホームページも変わる

開業当初は5ページ程度の会社案内で十分だった会社が、数年後には採用、事例紹介、複数サービスなどを掲載したくなることがあります。

最初に依頼した制作会社が小規模サイトを得意としていても、その後の要望には対応できないこともあります。これは制作会社が悪いというより、会社の成長によって必要なものが変わったということです。

制作会社の乗り換えを考えてもいいサイン

少し不満があるだけで、すぐ制作会社を変更する必要はありません。ただ、同じ問題が何度も続いているなら、他社へ相談してみてもよいでしょう。

特に次のような状態が続いているなら、一度現在の契約や管理状況を確認してみる価値があります。

修正を頼んでもなかなか対応してもらえない

ホームページの営業時間を変更したい。スタッフ情報を変更したい。新しいサービスを掲載したい。

こうした修正をお願いしても、数週間連絡がない、何度催促しても対応されないという状態なら、管理会社を変えることを考えてもよいでしょう。

ホームページは頻繁に変更する必要がない会社でも、必要なときに変更できることは重要です。

連絡が取りづらい

問い合わせをしても返信が遅い、担当者が頻繁に変わる、誰へ連絡すればいいのか分からないといった状態もストレスになります。

技術力だけでなく、相談しやすさも制作会社選びでは重要です。数年間付き合うことを考えると、「何かあったときに普通に連絡できる」ということは意外と大きなポイントです。

管理費とサービス内容が合わなくなった

ホームページ管理費として毎月料金を支払っていても、「何をしてもらっているのか分からない」と感じることがあります。

サーバー、ドメイン、バックアップ、システム更新、修正対応など、管理費に何が含まれているのかを一度確認してみるとよいでしょう。料金が高いか安いかではなく、支払っている金額とサービス内容が合っているかを考えます。

やりたいことに対応してもらえない

サービスページを追加したい、採用ページを作りたい、スマートフォンで見やすくしたいなど、新しい要望が出てくることがあります。

現在の制作会社が対応できない場合には、別の会社へ相談する方法があります。ホームページを全面的に作り直さなくても、一部だけ他社へ依頼できる場合もあります。

「制作会社を変えたいけど気まずい」は気にしなくていい

長年付き合っている制作会社の場合、「別の会社に変えたいと言いづらい」と感じる方もいると思います。特に地域の制作会社や知人から紹介された会社では、なおさらかもしれません。

ただ、事業上のサービスなので、必要であれば変更して問題ありません。

制作会社側も解約や移管は珍しくない

ホームページ制作会社側からすると、お客様が別の会社へ移ること自体は珍しいことではありません。事業終了、担当者変更、リニューアルなど、さまざまな理由で契約は変わります。

通常の契約であれば、必要な手続きを行い、ドメインやサーバーなどを引き継ぎます。

不満を全部説明する必要もない

「今後の運用体制を見直すことになりました」「他社へ管理を移管することになりました」程度でも十分です。

相手のサービスについて細かく批判する必要はありません。必要な情報を受け取り、円滑に移管できれば問題ありません。

制作会社を変える前に最初に確認したいもの

制作会社を変更するときに重要なのは、現在のホームページがどのような環境で動いているかを確認することです。

特に、ドメイン・サーバー・ホームページ・メールの4つは分けて考えた方が分かりやすいです。

ドメイン

ドメインとは、example.com や example.co.jp のようなホームページの住所です。

制作会社を変更するときには、次の点を確認します。

  • どこのドメイン管理会社を使っているか

  • 誰の名義で契約されているか

  • 管理画面へログインできるか

  • 他社へ移管できるか

ドメインはホームページだけでなく、メールアドレスにも使っていることがあります。そのため、ホームページ制作会社を変更するときに最も慎重に扱いたいものの一つです。

サーバー

ホームページのデータが置かれている場所がサーバーです。さくらのレンタルサーバ、エックスサーバーなど、自社で契約している場合もあれば、制作会社側のサーバーを利用している場合もあります。

自社契約なら比較的分かりやすいですが、制作会社のサーバー内にホームページがある場合は、移管方法を確認する必要があります。

WordPressの管理者情報

WordPressで作られているホームページなら、管理画面へのログイン情報も確認します。

管理者権限を持つアカウントがあれば、サイトの状態を確認しやすくなります。ただし、WordPressへログインできればすべて引き継げるというわけではなく、サーバー情報やデータベースなどが必要になる場合もあります。

メール

意外と忘れやすいのがメールです。

ホームページとメールが同じサーバーを利用している場合、サーバーを変更するとメールにも影響することがあります。info@example.co.jp のような独自ドメインメールを使っている会社は、メール環境まで確認してから移管した方が安全です。

ドメインは特に早めに確認した方がいい

制作会社を変更するとき、一番困るのが「ドメインがどうなっているか分からない」というケースです。

ホームページ自体は作り直せますが、長年使ってきたドメインを失うと、影響が大きくなる場合があります。

会社のメールにも使っていることがある

例えば、

info@example.co.jp

というメールアドレスを使っている場合、example.co.jp のドメイン管理が重要になります。

ドメイン設定を誤ると、ホームページだけでなくメールが送受信できなくなる可能性があります。そのため、移管作業ではWebサイトとメールを別々に確認します。

名刺や広告にも掲載されている

長く使っているドメインなら、名刺、チラシ、看板、SNSなどにも掲載されている可能性があります。

新しい制作会社に変更したからといって、ドメインまで変更する必要はありません。基本的には、現在のドメインを引き継いで使えるか確認します。

制作会社を変えるとホームページはそのまま使える?

これは現在の制作方法によって変わります。

そのまま引き継げるホームページもあれば、新しく作り直した方がよいケースもあります。

WordPressなら引き継げることが多い

一般的なWordPressサイトで、サーバーやデータを移行できる状態なら、別の制作会社がそのまま管理を引き継げることがあります。

テーマやプラグイン、独自カスタマイズの状況によっては調整が必要ですが、必ず全面リニューアルになるわけではありません。

独自システムの場合は難しいこともある

制作会社独自のCMSやシステムを利用している場合は、他社へそのまま移行できないことがあります。

制作会社のサービスを利用している間だけホームページを使える契約の場合もあります。その場合、別の制作会社へ移るなら、新しいホームページを作る必要があります。

サブスク型も契約内容によって違う

月額制ホームページの場合も、サービスによって扱いが異なります。

解約後にホームページデータを受け取れるサービスもあれば、サービス終了と同時にサイトが利用できなくなるものもあります。契約時または乗り換え前に確認しておきましょう。

そのまま引き継ぐより作り直した方がいいこともある

既存サイトを引き継げるからといって、必ずそのまま使うのが正解とは限りません。

制作からかなり年数が経っている場合や、内部構造が複雑になっている場合は、新しく作った方が管理しやすくなることがあります。

古いWordPressやテーマを使っている

何年もアップデートされていないWordPressや、現在ではほとんど使われていないテーマを利用している場合があります。

そのまま移管するより、新しい環境で作り直した方が安全で管理しやすいケースもあります。

独自カスタマイズが多すぎる

前の制作会社が大量の独自コードを書いている場合、新しい制作会社が内容を理解するまでに時間がかかることがあります。

「修正するより作り直した方が早い」という判断になることもあります。

事業内容自体が大きく変わっている

ホームページを作った当時と現在で、サービス内容やターゲットが大きく変わっているなら、移管をきっかけにリニューアルする方法もあります。

管理会社だけ変更するのか、ホームページ自体も見直すのかを分けて考えます。

乗り換え前に制作会社へ確認したいこと

制作会社を変更することを決めたら、現在の制作会社へ必要な情報を確認します。

いきなり解約してから確認するより、新しい制作会社と移管方法を整理してから進める方が安全です。

ドメインの移管方法

ドメインを自社管理へ移すのか、新しい制作会社へ管理を任せるのか確認します。

移管に必要な認証コードやロック解除など、ドメイン管理会社によって手続きが異なる場合があります。

サーバー情報

FTP情報、サーバー管理画面、データベース情報など、移管に必要な情報を確認します。

ただし、制作会社の共用サーバーなどでは、サーバー管理画面そのものを渡せないことがあります。その場合は必要なWebサイトデータだけ受け取る形になることもあります。

WordPressの情報

WordPress管理画面のURL、管理者アカウントなどを確認します。

制作会社専用のアカウントしかない場合は、自社用または移管先用の管理者アカウントを作成できるか相談します。

契約終了日

いつまで現在のサーバーやホームページを利用できるのかも重要です。

新しいサイトやサーバーの準備が終わる前に現在の契約を終了してしまうと、一時的にホームページが見られなくなる可能性があります。

先に今の制作会社を解約しない方がいい

制作会社へ不満があると、「もう解約します」と先に伝えたくなるかもしれません。

ただ、移管作業を考えると、先に新しい制作会社へ相談してから動いた方が安全です。

新しい会社に現在の状況を見てもらう

まず、新しい制作会社へ、

  • 現在のホームページ

  • ドメイン

  • サーバー

  • WordPress

  • メール

の状況を伝えます。

必要な情報が分からなくても、「何を確認すればいいですか?」と相談すれば、確認項目を教えてもらえるはずです。

移管計画を決めてから解約する

新しいサーバーを用意する。データを移す。メール設定を確認する。DNSを切り替える。

こうした流れを決めてから現在の契約を終了すれば、トラブルを減らせます。

メールを使っている会社は特に注意する

制作会社変更でホームページが一時的に見られなくなることより、メールが使えなくなる方が業務への影響が大きい会社もあります。

独自ドメインメールを使っている場合には、必ず現在の設定を確認してください。

Webサイトだけ移してメールはそのままにできる場合もある

ホームページとメールは必ず同じサーバーを使う必要はありません。

例えばホームページだけ新しいサーバーへ移し、メールは現在の環境を維持するという構成もできます。Google Workspaceなど外部のメールサービスを利用している会社もあります。

DNS変更でメールに影響することがある

ドメインのDNS設定を変更するとき、Webサイトだけでなくメール関連の設定も関係します。

設定を誤るとメールが届かなくなる可能性があるため、現在どのメールサービスを利用しているのかを移管先へ伝えておきましょう。

制作会社を変更するとSEOに影響する?

管理会社を変えるだけで、検索順位が自動的に下がるわけではありません。

ただし、ホームページをリニューアルするときにURL構造を大きく変更すると、検索エンジンからの評価に影響する場合があります。

URLを変更するなら転送を考える

例えば、

example.com/service-a/

というページを、

example.com/services/a/

へ変更する場合があります。

旧ページが検索結果に出ているなら、必要に応じて新しいURLへリダイレクト設定を行います。

ドメインをそのまま使えば大きく変えずに済むこともある

制作会社を変更しても、現在のドメインをそのまま利用できます。

ドメイン変更まで必要になるとは限りません。むしろ特別な理由がなければ、長く利用しているドメインを維持することが多いでしょう。

制作会社変更でよくある勘違い

制作会社の乗り換えは頻繁に行うものではないため、分からないことが多いのは当然です。

特に「制作会社が変わる=全部捨てる」と思われることがありますが、必ずしもそうではありません。

ホームページを必ず作り直すわけではない

現在のサイトが問題なく利用でき、移管できる環境なら、そのまま管理だけ新しい会社へ変更できることがあります。

まずは現状を確認してから判断します。

ドメインも変える必要はない

制作会社名が変わっても、自社のドメインは基本的にそのまま使えます。

むしろ名刺やメールで長年使っているなら、可能な限り維持した方が便利です。

前の制作会社の許可がないと変更できないわけではない

自社が適切に所有・利用するドメインやデータであれば、契約条件に従って別会社へ移管できます。

ただし、制作会社独自のサービスやシステムを借りている場合などは扱いが異なるため、契約内容を確認する必要があります。

長期契約が残っている場合は契約条件を確認する

ホームページ制作では、最低契約期間が設定されていることがあります。

特に数年単位の分割契約やリースに近い契約では、「制作会社を変えたい」と思っても支払いが残る場合があります。

解約できることと支払いが終わることは別の場合がある

ホームページを使わなくなっても、契約上の支払いが残る場合があります。

新しいホームページの料金と、以前の契約の支払いが重なる可能性もあるため、乗り換え前に契約書を確認しましょう。

違約金や残額も確認する

最低契約期間、解約金、残債などがある場合は、乗り換えにかかる総額を確認します。

現在の制作会社に不満があっても、契約期間が残り1か月なら待った方がいいこともあります。逆に、あと4年残っているなら別の判断になるでしょう。

新しい制作会社へ伝えておくといいこと

乗り換え先の制作会社には、「今のサイトの何が不満なのか」を伝えると話が早くなります。

すべてを悪く言う必要はありませんが、乗り換える理由が分かると、新しい運用体制を考えやすくなります。

現在困っていること

例えば、

  • 修正に時間がかかる

  • 自分で更新できない

  • 管理費が高い

  • サービス内容が分からない

  • スマホで見づらい

  • デザインが古い

  • 担当者へ相談しにくい

などです。

同じ問題を新しい会社でも繰り返さないために、希望する対応方法まで伝えておくとよいでしょう。

今後やりたいこと

今は会社案内だけでも、今後採用を始めたい、実績を増やしたい、SEOをやりたいといった予定があるかもしれません。

今後の方針が分かれば、新しい制作会社も将来の変更を考えてサイトを管理できます。

制作会社変更のときこそ契約内容を見直す

せっかく制作会社を変更するなら、新しい契約も「なんとなく」で決めない方がよいでしょう。

以前困った部分を、新しい会社ではどう扱うのか確認しておきます。

修正はどこまで対応してもらえるか

管理費に修正が含まれるのか、1回ごとに料金が発生するのか確認します。

「管理します」と書かれていても、修正作業はすべて別料金という場合もあります。

解約時の扱いも最初に確認する

契約するときから解約の話をするのは少し変に感じるかもしれませんが、重要です。

ドメインはどうなるのか、データはどうなるのか、最低契約期間があるのか。次に乗り換えるとき困らない契約かを確認しておきましょう。

制作会社を変えない方がいい場合もある

現在の制作会社に大きな問題がなく、料金にも納得しているなら、無理に変更する必要はありません。

ホームページの管理状況を理解している会社へ継続して任せることにもメリットがあります。

長年の状況を理解している

過去の修正内容や制作意図を把握しているため、変更を依頼したときに話が早いことがあります。

新しい制作会社では、最初にサイト構造を確認する時間が必要になる場合があります。

問題が料金だけならプラン変更で済むこともある

管理費が負担なのであれば、現在の制作会社に安いプランがないか相談してみてもよいでしょう。

小さな不満なら、乗り換えより現在の契約を見直した方が簡単な場合もあります。

ESコンピューティングでも他社制作サイトの相談は可能です

ESコンピューティングでも、現在ほかの制作会社が管理しているホームページについてご相談いただくことがあります。

まず現在の環境を確認し、そのまま引き継げるのか、リニューアルした方がよいのかを判断します。

WordPressなら現在の環境を確認する

WordPressで作られている場合は、テーマ、プラグイン、サーバー環境などを確認します。

そのまま管理を引き継げる場合もあれば、サイトの状態によっては作り直しをご提案することもあります。

ドメインやメールも含めて確認する

ホームページだけを見るのではなく、ドメインやメールがどのように管理されているかも重要です。

特に会社メールを利用している場合は、ホームページ移管によってメールへ影響が出ないように確認しながら進めます。

まとめ|ホームページ制作会社は合わなくなったら変えていい

一度ホームページを作ってもらったからといって、その制作会社へずっと任せ続けなければならないわけではありません。

対応が遅い。連絡が取りづらい。料金が合わない。やりたいことに対応できない。会社の状況が変わった。

そうした理由があるなら、制作会社を変更することは普通の選択肢です。

ただし、ホームページは制作会社を変えれば終わりというものではありません。ドメイン、サーバー、WordPress、メール、契約条件などを確認してから乗り換える必要があります。

特に重要なのは、ドメインとメールです。ここをよく分からないまま変更すると、ホームページだけでなく業務用メールへ影響する可能性があります。

まず新しい制作会社へ相談し、現在の環境で何を確認すればいいのか聞く。その上で、現在の制作会社から必要な情報を受け取り、移管の準備をする。

この順番で進めれば、制作会社の変更はそこまで特別なことではありません。

「昔からお願いしているから」という理由だけで、不満のある制作会社へ任せ続ける必要はありません。

ホームページは会社のために使うものです。現在の会社にとって、相談しやすく、必要なときにきちんと対応してもらえる制作会社を選べばいいと思います。