ホームページ制作を検討している方から、
「文章を全部考えないといけませんか?」
「写真を用意してから相談した方がいいですか?」
「ページ構成なんて全然分からないんですが……」
と聞かれることがあります。
ホームページを作った経験がなければ、
何ページ必要なのか
何を書けばいいのか
どんな写真が必要なのか
どんな順番で見せればいいのか
分からなくて当然です。
それなのに制作会社から、
「原稿をご用意ください」
「サイトマップを決めてください」
と言われると、
ホームページを依頼する前に、自分たちでホームページの中身をほとんど作らなければならない
ように感じてしまいます。
では、ホームページ制作は制作会社へ丸投げできるのでしょうか。
結論から言えば、
完成した原稿やページ構成まで、お客様側ですべて用意する必要はありません。
ただし、
「会社のことは何も説明しないので、全部いい感じに作ってください」
という意味での完全な丸投げは難しいものです。
会社のことを一番知っているのは、その会社自身だからです。
必要なのは完成したホームページの原稿ではなく、
会社やサービスについての事実や素材を制作会社へ伝えること。
そこから、
「何を掲載するか」
「どういう順番で見せるか」
「どんな文章にまとめるか」
を整理することも、ホームページ制作会社の仕事の一つです。
この記事では、ホームページ制作を依頼するときに、原稿・写真・ページ構成などをどこまで準備すればよいのかを解説します。
ホームページ制作の「丸投げ」とは?
ホームページ制作でいう「丸投げ」には、いくつか意味があります。
例えば、
デザインを任せたい
ページ構成を考えてほしい
原稿をまとめてほしい
WordPressの設定を任せたい
サーバーやドメインも任せたい
公開後の管理も任せたい
という意味なら、制作会社によってはかなりの部分を任せられます。
一方、
「会社について何も説明しない」
「サービス内容も制作会社側で考えてほしい」
「料金も適当に決めてほしい」
というところまで任せることはできません。
ホームページ制作会社は、ホームページを作ることはできますが、
お客様の事業そのものを勝手に作ることはできない
からです。
そのため、
Webサイトとして整理する部分は任せる。事業についての事実はお客様から教えてもらう。
という分担が現実的です。
ページ構成は自分で考えなくてもいい
ホームページ制作を依頼するとき、
「TOP、会社概要、サービス、お問い合わせ……あと何が必要だろう?」
と、自分でサイト構成を考えようとする方がいます。
もちろん希望があれば伝えて問題ありません。
ただ、ページ構成まで完全に決めてから相談する必要はありません。
例えば、
「製造業です」
「主に法人向けです」
「○○加工と△△加工をしています」
「設備について問い合わせされることが多いです」
「新規営業先に会社を確認してもらうのが主な目的です」
という情報があれば、
制作会社側で、
TOP
事業内容
設備紹介
加工実績
会社概要
お問い合わせ
といった構成を考えることができます。
美容室なら、
メニュー・料金
スタッフ
店舗情報
アクセス
予約
が重要になるかもしれません。
つまり、
どんなページが必要なのかは、業種やホームページの目的を聞いたうえで考えるもの
です。
お客様自身がWebサイトの設計をできる必要はありません。
原稿も完成した文章で用意しなくていい
ホームページ制作で負担になりやすいのが原稿です。
制作会社から、
「各ページの文章をWordで送ってください」
と言われ、
そこで制作が止まってしまうケースもあります。
しかし、お客様側で最初から、
当社は創業以来○○を通じて地域社会の発展に貢献し……
という完成された文章を書く必要はありません。
例えばサービスについて、
何をしているか
誰向けか
対応エリア
料金
特徴
よく聞かれること
他社との違い
などを教えてもらえれば、それをホームページ用の文章へ整理できます。
口頭で説明してもらった内容をベースにすることもできます。
箇条書きでも構いません。
「文章を書くこと」と「自社のことを説明すること」は別です。
文章を書くのが苦手だから、ホームページを作れないということではありません。
むしろ普段お客様に説明していることが原稿になる
ホームページに掲載する内容は、特別な文章を一から考えなくても、普段の仕事の中にあることが多いです。
例えば、
お客様から、
「納期はどれくらいですか?」
とよく聞かれる。
それなら納期について掲載できます。
「どこまで対応していますか?」
と聞かれる。
それなら対応範囲について掲載できます。
「初めてなんですが、何を準備すればいいですか?」
と聞かれる。
それなら利用の流れやFAQとして掲載できます。
つまり、
普段お客様に説明していること自体が、ホームページの材料になります。
制作会社との打ち合わせでは、そうした情報を引き出しながら内容を整理していきます。
AIがあるから原稿は全部自動で作れる?
現在はAIを使えば、文章のたたき台を作ること自体はかなり簡単になりました。
例えば、
「工務店のサービス紹介文を作って」
と入力すれば、それらしい文章を生成できます。
ただし、それだけでは、
どこの工務店でも使えるような一般的な文章になりやすいものです。
必要なのは、
実際にどんな家を建てているのか
対応エリアはどこか
得意な工法は何か
どんな考えで仕事をしているのか
どんなお客様が多いのか
といった、
その会社にしか分からない情報
です。
AIは、それを文章として整理することには向いています。
しかし、会社の実態そのものを知っているわけではありません。
そのため、
AIで文章を作れる時代だからこそ、元になる事実や会社らしさを伝えることが重要
とも言えます。
写真はどこまで準備すればいい?
写真もホームページ制作でよく聞かれる部分です。
できれば、
社屋
店舗
スタッフ
商品
サービス
施工事例
設備
作業風景
など、実際の会社や仕事が分かる写真があるとホームページを作りやすくなります。
特に、
飲食店。
美容室。
工務店。
製造業。
写真スタジオ。
などでは、実際の写真が重要です。
ただし、
必要な写真を全部撮影してから相談しなければならないわけではありません。
まず制作会社へ相談し、
「このページにはこういう写真があると良い」
と決まってから準備する方法でも問題ありません。
スマートフォンで撮った写真でも使える?
内容によっては使えます。
現在のスマートフォンは写真の品質も高いため、
スタッフ写真
施工写真
商品写真
店舗写真
などに使えることがあります。
ただし、
暗い
ピントが合っていない
背景が散らかっている
縦横比が合わない
解像度が低い
といった写真では、ホームページ全体の印象に影響することがあります。
特にTOPページで大きく使う写真は、プロへ撮影を依頼した方がよい場合もあります。
写真についても、
全部自分で判断するのではなく、どこにどんな写真が必要か制作会社と相談して決める
と考えると楽になります。
写真がまったくない場合は?
開業したばかりなどで、掲載できる写真がほとんどないこともあります。
その場合には、
素材写真
イラスト
図解
シンプルなデザイン
などを使って制作できる場合があります。
ただし、実際の店舗やスタッフ、施工事例などを伝えたい場合には、実物の写真の方が適しています。
最初は素材写真などで公開し、
後から実際の写真へ差し替える
という方法もあります。
ロゴは必要?
ロゴがすでにある場合には、データを制作会社へ渡します。
例えば、
AI
EPS
SVG
PNG
PDF
などです。
名刺などにロゴはあるものの、元データがどこにあるか分からない場合には、そのことを伝えればよいでしょう。
また、ロゴがない会社でもホームページは作れます。
会社名を文字で表示する方法もあります。
そのため、
ホームページ制作のために必ずロゴを作らなければならないわけではありません。
サービス内容や料金はお客様側から伝える必要がある
制作会社へ任せられる部分が多くても、
事業についての事実はお客様から情報提供する必要があります。
例えば、
サービス内容
商品名
料金
営業時間
定休日
所在地
電話番号
対応地域
資格
会社概要
などです。
これらは制作会社が勝手に決めることはできません。
特に料金、契約条件、医療情報など、間違いが問題につながる情報については、お客様側で最終確認することも重要です。
会社概要も意外と準備するものは少ない
会社概要ページを作ると聞くと、
「会社案内の原稿を作らなければ」
と思うかもしれません。
実際には、
会社名
代表者
所在地
電話番号
創業・設立
事業内容
営業時間
など、基本的な情報が中心です。
必要に応じて、
沿革
許認可
所属団体
資本金
従業員数
などを追加します。
全部載せなければならないわけではありません。
自社に必要な情報だけ整理すれば十分です。
代表あいさつや理念も無理に作らなくていい
企業ホームページによくある、
「代表あいさつ」
「企業理念」
「ミッション」
なども、必須ではありません。
掲載したい内容があれば載せればよいですし、
特に必要なければ無理に作る必要はありません。
ホームページを作るからといって、
急に立派な企業理念を考えなければならないわけではありません。
まずは、
利用者が知りたい情報を優先する
と考えます。
デザインの希望も細かく決めなくていい
ホームページ制作を依頼するとき、
「どんなデザインにしますか?」
と聞かれることがあります。
デザインに詳しくなければ、答えにくい質問です。
必ずしも、
「フォントは○○で、ボタンは角丸12px、メインカラーは#○○」
というところまで決める必要はありません。
例えば、
明るい感じ
高級感がほしい
シンプル
和風
親しみやすい
かっこいい
くらいでも、方向性を考える材料になります。
また、
「この会社のホームページが好き」
という参考サイトを共有する方法もあります。
「おまかせ」でも参考情報はあると作りやすい
デザインについて、
「全部おまかせします」
でも制作はできます。
ただし、
好きなサイト
苦手な雰囲気
会社のカラー
名刺やパンフレット
店舗の内装
などがあれば共有した方が、会社に合ったデザインへ近づきやすくなります。
つまり、
デザインそのものを考える必要はないけれど、自社の雰囲気を伝える材料はあると良い
ということです。
サーバーやドメインも自分で用意する必要はある?
これは制作会社によります。
制作会社によっては、
「レンタルサーバーを契約してください」
「ドメインはこちらから取得してください」
と案内される場合があります。
一方、
サーバー
ドメイン
SSL
WordPress
などを制作会社側でまとめて管理するサービスもあります。
Webの知識がなく、
「そのあたりもよく分からない」
のであれば、
どこまで制作会社へ任せられるのか契約前に確認
するとよいでしょう。
お問い合わせフォームも制作会社側で作れる
お問い合わせフォームについても、
お客様自身で作る必要はありません。
一般的には、
名前
会社名
電話番号
メールアドレス
問い合わせ内容
など、必要な項目を相談しながら決めます。
項目が多すぎると問い合わせする側の負担になります。
そのため、
何を聞きたいかを伝え、フォームとしてどう作るかは制作会社へ任せる
という形で問題ありません。
予約システムまで自分で考えなくていい
飲食店、美容室、クリニックなどでは予約機能が必要になることがあります。
ただし、
ホームページ内に独自の予約システムを作る必要があるとは限りません。
すでに利用している、
予約サービス
LINE
専門予約サイト
などがあれば、ホームページからそこへ案内する方法があります。
重要なのは、
利用者が予約できること
です。
すべてをホームページの中に作る必要はありません。
制作会社との打ち合わせで情報を整理していく
ホームページ制作では、
最初からすべての材料が揃っている会社ばかりではありません。
むしろ、
「何を載せればいいか分からない」
状態から相談することも多いものです。
打ち合わせをしながら、
「主なサービスは何ですか?」
「どんなお客様が多いですか?」
「よく聞かれる質問はありますか?」
「ホームページを誰に見てほしいですか?」
などを確認します。
そうすると、
「これはホームページに載せた方がいいですね」
という情報が見つかってきます。
ホームページの内容を一緒に整理することも、制作工程の一部です。
丸投げできる制作会社かどうかは確認した方がいい
ただし、どの制作会社でも原稿や構成まで考えてくれるとは限りません。
制作会社によってサービス範囲は違います。
例えば、
A社では、
「ページ構成も文章もすべてお客様側で用意してください」
という場合があります。
B社では、
「ヒアリングをもとに構成や原稿を作ります」
という場合があります。
そのため、
ホームページ制作を依頼する前に、
ページ構成は誰が考えるのか
原稿は誰が作るのか
写真は誰が用意するのか
修正は何回できるのか
などを確認しておくと安心です。
「原稿作成込み」という言葉にも違いがある
制作会社のサービスに、
「原稿作成込み」
と書いてあっても、内容はさまざまです。
例えば、
お客様からもらった文章を整えるだけの場合もあります。
ヒアリングから文章を作る場合もあります。
AIで生成した文章を中心に作る場合もあります。
専門ライターが取材する場合もあります。
そのため、
原稿作成という言葉だけではなく、どのような方法で作るのか
も確認しておくとよいでしょう。
完全丸投げより「素材を渡して整理を任せる」
ホームページ制作で現実的なのは、
全部丸投げ
というより、
事業についての素材を渡し、ホームページとしての整理を任せる
という方法です。
例えば、お客様から、
「住宅の新築を中心にやっています」
「リフォームもやりますが、新築の方が多いです」
「島田市と藤枝市が中心です」
「創業から100年以上です」
「流行を追うより長く住める家を作りたいです」
といった話を聞く。
そこから制作会社が、
何をTOPページに出すか。
どのサービスを目立たせるか。
どのページに分けるか。
どの順番で説明するか。
文章をどうまとめるか。
を考える。
こういう分担です。
お客様がホームページ制作の専門家になる必要はない
ホームページを依頼する前に、
Webデザインを勉強する。
WordPressを勉強する。
SEOを勉強する。
サイト構成を考える。
原稿を書く。
そこまでできるのであれば、自分でホームページを作ることもできるかもしれません。
制作会社へ依頼するのであれば、
Webサイトとしてどう作るかまで、お客様自身で考える必要はありません。
お客様が一番詳しいのは自社の事業。
制作会社が詳しいのはホームページ制作。
それぞれが必要な情報を出しながら作る方が自然です。
ESコンピューティングではページ構成から考えます
ESコンピューティングでは、WordPressを利用したホームページ制作を行っています。
制作時に、
「この6ページの原稿をすべて完成させて送ってください」
という形を前提にはしていません。
事業内容やホームページの目的などを確認しながら、
どんなページが必要なのか、どんな内容を掲載するのか
を考えていきます。
会社によって必要なコンテンツは違うためです。
製造業なら設備や加工内容が重要かもしれません。
工務店なら施工事例。
美容室なら料金やスタッフ。
飲食店ならメニューや店舗情報。
業種や目的に合わせて構成を考えます。
原稿も完成形で用意しなくて大丈夫
文章についても、
お客様側でホームページ用の文章を完璧に作る必要はありません。
会社やサービスについて、
何をしているのか
どんな特徴があるのか
料金
対応範囲
よくある質問
などを教えていただき、それを整理しながら制作します。
すでに会社案内、チラシ、パンフレットなどがある場合には、それらも参考にできます。
写真や資料は「あるもの」をまず見せてもらう
制作時点で、
「ホームページ用の写真を全部準備してください」
というより、
まず、
現在持っている写真
名刺
パンフレット
会社案内
メニュー表
料金表
商品資料
などがあれば確認します。
その上で、
「この写真がもう少し必要」
「この情報を確認したい」
というものを追加していきます。
最初から完璧な素材一式を揃えておく必要はありません。
公開したあとに追加することもできる
ホームページを公開してから、
「この説明も載せたい」
「FAQを増やしたい」
「新しい写真に変更したい」
と思うこともあります。
ESコンピューティングでは、公開後の修正を月2回までご依頼いただけます。
1回につき15〜30分程度の作業量を目安として、
文章変更
写真変更
FAQ追加
実績追加
スタッフ追加
などにも対応できます。
契約しているページ数に余裕があり、作業量の範囲内であれば、新しいページを追加できる場合もあります。
そのため、
公開時点ですべての内容を完成させなければならない
と考えなくても大丈夫です。
ホームページ制作を依頼するときに最低限分かればいいこと
制作会社によって違いはありますが、最初の相談時点では、
会社・店舗名
事業内容
主なサービス
ホームページを作る目的
対応地域
現在のホームページの有無
くらいでも相談を始められます。
細かい内容は、その後の打ち合わせで整理できます。
つまり、
ホームページをどう作るか決まってから制作会社へ相談するのではなく、どう作ればいいか分からない段階で相談してもよい
ということです。
まとめ|全部自分で準備してから依頼する必要はない
ホームページ制作を依頼するときに、
ページ構成
完成した原稿
必要な写真
デザイン
サーバー
WordPress
まですべて自分で決めておく必要はありません。
制作会社によって対応範囲は違いますが、
何を載せるか、どういう構成にするか、文章をどうまとめるか
まで相談できる会社もあります。
一方で、
会社のサービス内容。
料金。
営業時間。
会社概要。
実績。
など、事業についての事実はお客様から伝える必要があります。
そのためホームページ制作の「丸投げ」は、
何も伝えず全部作ってもらうことではありません。
自社について必要なことを伝え、
それをホームページとしてどう整理し、どう見せるかを制作会社へ任せること。
と考えると分かりやすいでしょう。
ホームページを作ろうと思った時点で、
「原稿がまだないから相談できない」
「写真が揃っていないから相談できない」
「何ページ必要か分からないから相談できない」
と心配する必要はありません。
むしろ、
何を載せればいいか分からないところから一緒に考えてもらう。
それも制作会社へ依頼する意味の一つです。




