SNSがあればホームページはいらない?企業が公式サイトを持つ意味

この記事を書いた人

森口 桂祐 ESコンピューティング 代表

静岡県島田市在住のITサポート専門家兼Web制作のプロフェッショナル。前職で培ったスキルを活かし、地域企業や個人事業主のデジタル化を支援。「フットワーク軽く、親切に」をモットーに、ITを通じて地域活性化に取り組んでいます。

Instagram、X、Facebook、TikTokなど、企業や店舗が情報を発信できるSNSはたくさんあります。

特に飲食店や美容室、ネイルサロン、エステ、写真スタジオなどでは、

「Instagramがあればホームページはいらないのでは?」

と考える方も多いと思います。

実際、SNSだけで十分に集客できている店舗もあります。

写真や動画との相性がよく、新しい商品や施術事例を気軽に発信でき、お客様とのコミュニケーションも取りやすい。

業種によっては、ホームページよりSNSのほうが日常的に見られていることもあるでしょう。

だからといって、

「SNSがあるならホームページは必要ない」

とまで言い切れるかというと、そうでもありません。

SNSとホームページは、そもそも得意な役割が違います。

SNSは新しい情報を届けたり、会社や店舗を知ってもらったりすることが得意です。

一方、ホームページは、

会社や店舗について知りたい人が、必要な情報を整理して確認できる場所

として使えます。

この記事では、SNSが普及した今でも企業や店舗がホームページを持っておく意味について考えてみます。

目次

SNSだけで仕事が成立する事業者もいる

最初にお伝えしておきたいのは、

すべての事業者が必ずホームページを持たなければならないわけではない

ということです。

例えばInstagramから、

  • お店を知ってもらう
  • 料理や施術事例を見てもらう
  • DMで問い合わせを受ける
  • 予約サイトへ案内する

という流れがすでに確立しているのであれば、SNSだけでも仕事は成立します。

開業したばかりで予算を抑えたい場合には、まずInstagramとGoogleビジネスプロフィールだけで始める方法もあります。

ホームページを持っていないからといって、事業ができないわけではありません。

ただし、

「SNSだけでも営業できる」ことと、「ホームページを持つ意味がない」ことは別です。

SNSとホームページは役割が違う

SNSとホームページは、どちらか一方を選ぶものとして考えられがちです。

しかし実際には、それぞれ得意なことが違います。

SNSは、

  • 新しい情報を発信する
  • 写真や動画を見てもらう
  • フォロワーとつながる
  • お店の日常を伝える
  • 新商品やキャンペーンを告知する

といったことに向いています。

一方、ホームページは、

  • 会社概要
  • 店舗情報
  • サービス内容
  • メニュー
  • 料金
  • アクセス
  • よくある質問
  • 採用情報
  • 問い合わせ方法

などを整理して掲載することに向いています。

簡単に言えば、

SNSは「流れていく情報」、ホームページは「置いておく情報」

との相性がいい媒体です。

Instagramは情報を探す場所としては少し大変

例えば美容室をInstagramで見つけた人が、

「カットはいくらなんだろう?」

「駐車場はあるのかな?」

「営業時間は?」

「男性でも利用できる?」

「支払い方法は?」

と知りたくなったとします。

Instagramのプロフィールにすべて書くことはできません。

ハイライトにまとめる方法もありますが、情報量が増えてくると、

「どこに書いてあるのか探さなければならない」

状態になりやすくなります。

投稿も新しいものが上に表示されるため、半年や1年前に掲載した重要な情報は見つけにくくなります。

ホームページなら、

料金を知りたい人は料金ページ、場所を知りたい人はアクセスページ

というように情報を整理できます。

SNSが悪いという話ではなく、

情報を届けることと、情報を整理しておくことでは適した媒体が違う

ということです。

飲食店こそホームページがなくても困らない?

飲食店は、ホームページがなくても営業しやすい業種の一つです。

Googleマップを見れば、

  • 所在地
  • 営業時間
  • 電話番号
  • 口コミ
  • 写真

などを確認できます。

Instagramを見れば料理の写真や最新情報も分かります。

予約サイトを利用している店舗なら、予約もそこで完結します。

そのため、

「ホームページまで必要?」

と思うのも自然です。

それでも、ホームページを持っておく意味はあります。

例えば、

  • お店のコンセプト
  • 詳しいメニュー
  • コース内容
  • 貸切について
  • 団体利用について
  • アレルギー対応
  • 駐車場
  • 店舗までの詳しいアクセス
  • 採用情報
  • 運営会社

など、SNSやGoogleマップだけでは伝えにくい情報があります。

特に、少し高価格帯の店舗、予約を前提とする店舗、宴会や法人利用がある店舗などでは、来店前に詳しく調べる人もいます。

Instagramで料理を見て興味を持ち、

そのあと公式ホームページで詳しく確認する

という使われ方もできます。

美容室やサロンはInstagramだけでも強い。それでもホームページは使える

美容室、ネイルサロン、エステ、まつ毛サロンなどは、Instagramとの相性が非常に良い業種です。

ヘアスタイルや施術事例は、文章で説明するより写真を見てもらったほうが伝わります。

そのため、

集客の中心をInstagramにすること自体はまったく問題ありません。

しかし、来店を検討している人が知りたいことは写真だけではありません。

例えば、

  • 初回料金
  • 通常料金
  • 施術時間
  • スタッフ
  • 得意な施術
  • 店舗所在地
  • 駐車場
  • 予約方法
  • キャンセルについて
  • 支払い方法
  • 初めて利用するときの流れ

などがあります。

これらをホームページに整理しておけば、

Instagramで興味を持った人が、

「実際に予約して大丈夫かな?」

と考えたときの判断材料になります。

つまり、

Instagramが集客できているからホームページが不要なのではなく、Instagramで集めた興味をホームページが補完する

という考え方もできます。

SNSで知って、Googleで会社名を検索する人もいる

SNSで会社や店舗を知ったあと、そのまま問い合わせる人ばかりではありません。

例えばInstagramで気になる会社を見つけ、

その会社名をGoogleで検索する。

という行動も考えられます。

そこで、

  • 公式ホームページ
  • Googleマップ
  • SNS
  • 口コミ
  • 求人情報

などを見比べながら、どんな会社なのか確認します。

このとき公式ホームページがあれば、

会社自身が整理した情報

を確認してもらえます。

ホームページが直接新しい人を集めたわけではありません。

それでも、SNSから始まった検討をホームページが支えていることになります。

SNSは会社情報をすべて掲載するための媒体ではない

SNSは非常に便利ですが、そもそも企業ホームページの代わりとして作られているわけではありません。

例えば企業であれば、

  • 会社概要
  • 沿革
  • 事業内容
  • 複数のサービス
  • 採用情報
  • 実績
  • よくある質問

などを掲載したい場合があります。

これをすべてSNSだけで分かりやすく整理するのは簡単ではありません。

投稿数が増えるほど、

「サービス説明はどの投稿?」

「料金表はどこ?」

「採用情報はまだ募集している?」

となりやすくなります。

ホームページなら必要な情報をページごとに整理し、メニューから案内できます。

ホームページは「公式情報の置き場所」を作れる

ホームページを持つ大きな意味の一つが、

自社の公式情報をまとめて置いておけること

です。

今では会社について調べる場所がたくさんあります。

  • Instagram
  • X
  • Facebook
  • TikTok
  • Googleマップ
  • 求人サイト
  • 予約サイト
  • ポータルサイト
  • 口コミサイト

などです。

それぞれ非常に便利ですが、掲載できる情報や見せ方はサービスによって異なります。

ホームページを用意しておけば、

「詳しくは公式サイトをご覧ください」

と案内できる場所を一つ作れます。

SNSやGoogleマップ、名刺、チラシ、求人媒体などから、最終的に同じホームページへ案内することもできます。

SNSを毎日更新する必要もない

ここで、

「ホームページを作るならInstagramも毎日更新したほうがいいのでは?」

と思うかもしれません。

そんなこともありません。

SNSを積極的に運用する必要があるかどうかは、その会社の目的次第です。

例えば、

  • 紹介営業が中心
  • 既存顧客が中心
  • BtoB
  • 地域で長く営業している
  • 新規集客を大量に必要としていない

という会社なら、SNSをほとんど利用しなくても問題ない場合があります。

むしろそのような会社なら、

会社情報をきちんと整理したホームページを一つ作り、そのまま使う

という方法のほうが合っていることもあります。

SNSを毎日投稿することも、ブログを毎週書くことも前提にする必要はありません。

情報発信が苦手な会社ほどホームページが合うこともある

SNSは気軽に始められる反面、

「投稿する内容を考える」

という作業が発生します。

写真を撮る。

文章を書く。

更新する。

コメントやDMを確認する。

これを続けることが負担になる会社もあります。

一方、会社案内を目的としたホームページであれば、

最初に、

  • 会社概要
  • サービス内容
  • 実績
  • 問い合わせ先

などをきちんと作っておけば、事業内容が変わらない限り頻繁に更新する必要はありません。

情報発信が得意ではない会社だからこそ、ホームページを一度整えておく

という考え方もできます。

SNSだけではダメ、という話ではない

ここまでホームページを持つ意味を説明してきましたが、

「SNSだけではダメ」

という話ではありません。

例えば、

  • Instagramだけで十分に予約が入っている
  • LINEだけで既存顧客とのやり取りが完結する
  • 開業したばかりでホームページ制作に予算を使えない
  • 個人で小規模に活動している
  • 仕事をこれ以上増やす必要がない

という場合には、急いでホームページを作る必要がないこともあります。

大切なのは、

ホームページを作ること自体を目的にしないこと

です。

ただ、

「Instagramで足りているから、ホームページには何の意味もない」

と考えているのであれば、一度役割を分けて考えてみてもよいと思います。

SNSとホームページは競合ではなく組み合わせて使える

例えば飲食店なら、

Instagram

料理や店内の雰囲気を知る

ホームページ

メニュー・店舗情報・コース内容を確認

予約サイト

という流れを作れます。

美容室なら、

Instagram

ヘアスタイルを見る

ホームページ

スタッフ・料金・アクセスを確認

予約

という流れも考えられます。

企業なら、

営業・紹介

会社名を検索

ホームページ

会社・事業内容を確認

問い合わせ

という使われ方もあります。

それぞれの媒体にすべての役割を持たせるのではなく、

得意な役割を分ける

という考え方です。

予約システムは外部サービスでも問題ない

ホームページを持つというと、

「予約システムまでホームページ内に作らなければならない」

と思われることがあります。

必ずしもそうではありません。

例えば、

  • 飲食店の予約サービス
  • 美容室の予約サービス
  • LINE予約
  • 専用予約システム

など、すでに使いやすいサービスがあるのであれば、それを利用する方法があります。

ホームページには、

サービスや店舗について詳しく説明し、予約は外部サービスへ案内する

という構成でも問題ありません。

すべての機能を一つのホームページに詰め込む必要はありません。

SNSのフォロワー数が少なくてもホームページは使える

SNSではフォロワー数が気になることがあります。

「フォロワーが100人しかいないから意味がない」

と感じる方もいるかもしれません。

一方、ホームページはフォロワーを集めることが前提ではありません。

会社名を知った人が検索したとき。

名刺を受け取った人がURLを開いたとき。

Googleマップから移動してきたとき。

その人に必要な情報を見てもらえれば役割を果たします。

大量のアクセスがなくても、

必要な人が必要なときに見られる

という使い方ができます。

小さなお店でも公式サイトを持つ意味はある

飲食店や美容室など、小規模な店舗では、

「うちくらいの規模でホームページを作る必要はない」

と考えることもあると思います。

もちろん、大企業のような何十ページものホームページを作る必要はありません。

しかし、

  • 店舗について
  • メニュー・サービス
  • 料金
  • アクセス
  • 予約
  • 問い合わせ

といった基本情報をまとめた小さなホームページでも十分です。

ホームページの価値は、ページ数や会社規模だけで決まるものではありません。

お店について調べた人が知りたい情報を確認できれば、そのホームページには役割があります。

ホームページがあれば必ず信用されるわけではない

「ホームページがあると信用される」

という説明もよくあります。

ただ、ホームページが存在するだけで会社の信用が保証されるわけではありません。

古い情報が掲載されていたり、会社の実態が分からなかったりすれば、逆効果になる場合もあります。

重要なのは、

ホームページがあることそのものより、会社について知りたい人に必要な情報がきちんと掲載されていること

です。

その意味では、豪華なホームページである必要もありません。

小さな会社や店舗であれば、必要十分な内容を分かりやすく掲載するだけでも価値があります。

ESコンピューティングでは「SNSもブログも頑張ること」を前提にしていません

ESコンピューティングでは、初期制作費0円のサブスク型ホームページ制作を提供しています。

ホームページを作ったからといって、

「これから毎日SNSを更新してください」

「毎週ブログを書いてください」

という運用を前提としているわけではありません。

もちろん、積極的に集客したい会社であれば、SEOやSNSなどを活用する方法もあります。

一方で、

会社としてきちんとしたホームページを一つ持っておきたい

という目的でも問題ありません。

会社概要、サービス内容、実績、問い合わせ先などを整理し、会社について調べた人が確認できる状態にしておく。

それだけでもホームページには意味があります。

普段はそのまま、必要なときだけ変更する

会社や店舗の情報がほとんど変わらなければ、毎月ホームページの内容を変更する必要もありません。

ESコンピューティングでは、

  • サーバー管理
  • ドメイン管理
  • WordPressなどのシステム更新
  • セキュリティ対策
  • バックアップ

などを継続して行います。

そのため、お客様自身が普段からホームページの管理を行うことを前提としていません。

料金が変わった。

営業時間が変わった。

メニューが増えた。

スタッフが変わった。

写真を変更したい。

そういったときだけ必要な修正を依頼する使い方もできます。

SNSがあっても、ホームページは無駄にはならない

SNSだけで集客できている会社や店舗にとって、ホームページは必ずしも最優先の施策ではないかもしれません。

特に開業直後などは、まずSNSやGoogleマップを整えるほうが優先されるケースもあるでしょう。

ただ、

SNSで十分に集客できていることと、ホームページを持っても意味がないことは同じではありません。

SNSは新しい人に知ってもらったり、日々の情報を届けたりすることが得意です。

ホームページは、興味を持ってくれた人に、

  • 会社について
  • 店舗について
  • サービスについて
  • 料金について
  • 問い合わせ方法について

を整理して伝えることができます。

飲食店でも、美容室でも、小さな会社でも同じです。

まとめ|SNSがあっても「公式サイトを一つ持っておく」という選択肢

SNSが普及した現在、ホームページがなくても事業を始めることはできます。

Instagramだけで集客できる店舗もあります。

Googleマップだけで十分にお客様が来る飲食店もあります。

そのため、

「すべての事業者に絶対ホームページが必要」

とまでは言えません。

しかし、ホームページにはSNSとは違う役割があります。

SNSは日々の情報を届ける場所。

ホームページは、会社や店舗について必要な情報を整理して置いておく場所。

その両方を組み合わせることもできます。

そして、SNSを積極的に運用しない会社なら、

最初にホームページをきちんと作り、普段はほとんど触らずに使い続ける

という方法もあります。

ホームページを作ったからといって、情報発信という新しい仕事を増やす必要はありません。

会社や店舗について調べてくれた人に、

「ここを見れば必要なことが分かる」

という場所を一つ用意しておく。

それも、企業や店舗がホームページを持つ大きな意味の一つです。

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